首が痛くなった

ある日起きると首が痛かった。前日は変わったことをしていない。首というか肩というか背中というかが痛い。寝違えたのだろうと静観した。

3日後もまだ痛く、さらに痛みで首の可動域が狭まっていることに気づいた。特に上下を向く動作が難しく、うがいをしたり髪を洗うときに支障があった。痛みは持続的でもあり、普通に座ったり立っている場合も感じて、ストレスがある。某症状検索エンジンで調べてみると「五十肩」だった(かなしい)。首をやらかすと人生が厳しくなるイメージがあったのでここで危機感が出てきた。

その翌日、まだ痛みがあったため近所の整形外科を訪れた。子供の頃の経験からか整形外科ってなんとなく怖いイメージがある。予想通りヘルニアを疑う問診があったが、しびれは全く無いのであった。レントゲンの結果をみると、ストレートネック傾向はあるものの異常なし、とのことだった。デスクワークの人は急に痛み出すこともある、と説明され痛み止めを処方してもらったものの、あまり納得できる結果ではなかった。そんなとき同僚に「肩甲骨」「姿勢性症候群」というキーワードを教えてもらった。調べてみると「筋膜性疼痛症候群」に行き着いた。どうやら特に日本ではこの疾患を診断するのは難しく、いわゆる「治らない肩こり」とかそういう扱いになるらしい。要は筋膜に異常がある。近年巷で聞く「筋膜リリース」にすぐ繋がった。東洋医学では鍼治療による実績があるらしく、実際同僚も鍼で良くなったらしい。たしかに筋膜を正常にするために鍼で刺激するのは理にかなう気がする。一方、西洋医学では生理食塩水を注射したりするらしい。まあとにかく老化という感じがしており厳しい。

Webで調べた限り、結構遠くのクリニックまで行けば診断と治療が受けられそうに思えたが、現状非常に困っているわけではないので、とりあえず自力でストレッチなどをすることにした。タオルを使った肩甲骨はがしを見よう見まねでやっただけでも痛みは軽減した。筋膜リリースというやつが実際に効果があるか実験してみたくなったので、マッサージボールを買って肩甲骨の間においてグリグリした。するとかなり良くなった気がした。筋膜は全身繋がっているため、痛む箇所が痛みのトリガーと一致しないこともあるらしいが、とりあえず肩甲骨付近で試した。

それから3日ぐらい経って、日常で痛むことはなくなった。しかしなんか肩が凝ってるような気もする。