Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅲ KADODE ~ 宮城公演2日目夜の部に参加した

千秋楽ということで2日目の昼夜のチケットを確保したと思い込んでいたんだけど実は夜公演しかなかった。これは抽選申し込み開始時の自分の判断なのだが、どうせ仙台までいくのなら昼公演のチケットも取るべきだったと後悔した。オタクがチケットを取った後悔と取らなかった後悔の割合について、後者が99%以上だと一般的に言われており、つまるところまたやってしまった…。

開演時間がすこし押してから始まった影ナレは結構長く、内容は東北とか仙台についてだった。自分は特にそういう思い入れはないつもりだったんだけど仙台聖地巡礼するのは今回も含めて3回目だし、相対的には仙台に思い入れがあるほうになりそうだった。

その後大田 (下野) が気合を入れるやつがあり予想外だった。曰くワグナーなら当然満たしている項目のうち最初の2つ、「ツアーTシャツを着ている」「ワグナーブレードを持っている」を満たせてなかった。縛られることを嫌う面倒なオタクなので許してほしい。3つ目の項目、WUG に対する愛はちゃんと持っているつもりだ。

開幕は少女交響曲だった。ななみんは若干涙目のように見えてこの先大丈夫だろうかと心配になった。が、それは杞憂であることがすぐに分かる。田中秀和も信頼を置くCメロのよっぴーソロパート、今回は絶好調を感じた。いつもかやたんはかわいいのでほとんどかやたんを見ているんだけど今日は特に良く見えて、髪を切った姿を初めて目にすることが大きく影響していそうだった。シンプルな白い衣装は僕にとっては目新しくて、それでいてグッと来たので良かった。「スカートの中ざわつく」でスカートを動かす振りがとにかく良かったことだけは記憶にある。

続いて素顔で KISS ME で、近所でウリャオイするのは全然結構なのだが、ウリャのタイミングがズレているのが気になってしまい曲に集中できなかった。オタク、声を出すタイミングもバッチリ覚えてきてくれ。7 senses は最初から最後まで田中秀和なのでもちろん良い。Cメロの歌い出しがななみんとみにゃみで、二人が交差していく動きも含めて好きなポイント。田中秀和っぽいラスサビでコードが変わる部分を今回は吟味できた。かやたんは曲中ずっと笑顔ってわけじゃないんだけど、(主に自分のパートで) にこっとされると好きになってしまう…。

雫の冠の後、次はタイアップパートです、と言われてそれ言う必要ある? と疑問が浮かんだけど、思い返してみると WUG ってそういうところがあった気がしてきた。スキノスキルを聴くとき、だいたいが MV 衣装な気がして、シンプルな白い衣装だったのは新鮮だった。この曲、好きがすぎるのでみんなももっと聴いてほしい。ほとんどかやたんを見てて、詳細はあまり書けないんだけどとにかく良かった。続いて暴君。ずっとインターネットに吐き出したいと思っていたことがあって、ちょうどいい機会なので書く。この曲、不要なコールが多くて、特にサビの警報はナンセンス。警報は基本的に BPM が高い曲には合わないと思っている…というただそれだけ。

仙台公演2日目はあいちゃん回で、overtune に合わせてダンスを披露したりがあった。outlander rhapsody は踊れる良曲。このあたりでまゆしいの踊りが激しすぎることに気づいた。続いて、聴ける機会はないだろうと思い込んでいた minority emotions が披露された。WUG のオタク以外で知っている人は少ないと思うんだけどこの曲はとてもいいので推したい。ファンクラブ限定のイベントのために作られた曲の1つで、その中では一番良いと個人的には思う。ライブで聴くことができて良かった。初めて YouTube で聴いたとき、純粋な感想として歌うまくなったなぁというのがあって、ライブでもその感想が得られた。

ハートライン、イントロで即ハートラインって感じがするのでいいよね (伝わってほしい)。ハートラインのソロバージョンがもしあったとして1人だけ選ぶとしたらみにゃみ。桜色クレッシェンド、初めて聴いた。曲の感想はあまり覚えてないけど、あいちゃんの物理的に前のめりな歌い方が心により訴えかけてくるようで好き。それからあいちゃんをテーマにした映像が流れて、HIGAWARI PRINCESS <PRINCESS Airi ver.> という運びとなった。HIGAWARI PRINCESS は初手急激に広川サウンドを感じられるところが好きで、即踊ることが可能。こういう公演毎に1人フィーチャーするやり方は賢いと思うのであらゆる /アイドル(声優)?グループ/ が取り入れてほしい。

16歳のアガペーという曲があることは WUG の明確な強みだと感じる。いつからか時々発生するようになった、かやたんの「ありがとう」がある回だったので自分もありがとうって感じだ。MC を挟んだ後、個人的には初めて聴くことになった、さようならのパレードが披露された。さすが神前さんって感じで、自分は音楽には詳しくないけど、こう哀しさが含まれた曲調ではありながらパレードらしく終始明るい雰囲気になっているところがすごい。Beyond the Bottom はイントロから作曲者天才だなって毎回思う。今回特にまゆしいとよっぴーが CD 音源越えてて素晴らしかった。

今回 (仙台公演2日目夜公演) はオタクが用意したサプライズ企画というやつがあった。こういうやつが起こりうることは知っていたんだけど、実際に居合わせたのは初めてのことだった。内容は、ステージから虹色に見えるように、座席に該当の色のサイリウムが配置されていて、タチアガレ! 落ちサビのよっぴーが歌い出すところで一斉にサイリウムを発光させる、というものだった。前提として自分は声優現場においてサイリウムやペンライトを一概に肯定していないので、この企画に非常に前向きではなかったが、”空気を読んで” 参加することにした。結果、驚いたよっぴーが (泣いた結果?) 一瞬歌えなくなったので企画としては成功だったと思う。それから TUNAGO があって、アンコールが始まった。といってもこれは予定に組み込まれたいわば建前としてのアンコールだ。

アンコール一曲目は Polaris で、イントロから田中!!で良い。最後の最後、演者が肩を組みながら揺れるやつがある。これまでの経験から、たまにオタクがそれを真似ていることは知っていた。今回は両隣のオタク連番が先制的に肩を組もうという雰囲気を出してきて、その雰囲気に飲まれた結果肩を組んでいた。まあたまにはこういうのも良いんじゃないかと…思う。

ところで当方地下鉄ラビリンスのオタクなのだが、アンコールで地下鉄ラビリンスをやってめっちゃ盛り上がって、やっぱ地下鉄ラビリンスなんだよなあ!? っていう所感。満員電車のところの振りが良いので満員電車によく乗っている人は是非真似てほしい。演者が客席を走り抜けるパフォーマンスがあったが、該当フロアは1Fと3Fで、2Fにいた自分は割と虚無になりかけたが地下鉄ラビリンスだったので助かった。

その後最後のあいさつ。SSA は控えているけど実質解散ライブみたいだった。”FINAL TOUR” として始まったのだから、心意気としては解散ツアーだったのだろうから当然といえば当然か。大きな感謝を伝えようとした結果オタクに対して「生まれてきてくれてありがとう」になるの結構好き。最後あいちゃんが「誰かの心にそっと咲く存在でありたい」というような話をして、急にナナシスの本質を言っていたので驚いた。僕の中では Wake Up, Grils! は実質ナナシスということになり、やはり最高ということにもなった。その後アンコールラストで極上スマイルがかかって、「極上の笑顔を咲かせる」ってコンテキスト付加がより良かった。実際みんなめちゃくちゃ笑顔だったし、オタク一同も笑顔になってた。ありがとうございます。

演者がはけて終わりのムービーが流れきった後、客席灯は点灯してるんだけどオタクが WUG コールを仕出したら、予想していたダブルアンコールが起きた。普通、客席灯の点灯は公演の終了を表すので、これは「本物の」アンコールだった。上で書いたように、普段体験しているアンコールは実は「偽物」だと自分は思っているのでみんなも一度考えてみてほしい。本物のアンコールでは、このままでは終われないよねという感じでステージに戻ってきたとのことだった。ステージ上でもう一曲歌っていいか許可を取ったりどの曲を歌うか決めたりしていた。そして決まったのが昼公演では披露されて夜公演では披露されていない 7 Girls War だった。そういえば今日大きく大きく Changing (Changing) してないなと思って気持ちが盛り上がった。自分の WUG オタクの出自は 7 Girls War みたいなところがある。昔は A メロでメンバーの名前を呼ぶコールなんて少数のオタクがやってるだけだったんですよ…。ほんとのほんとの最後ということもあって、とにかくめちゃくちゃだったし、楽しかったし最高になった。よっぴーの最後の一言とともに優勝して公演が終了した。