リステDDと楽曲

アニメ Re:ステージ!ドリームデイズ♪と楽曲について書く。ネタバレばかりなのでまだ最終話まで視聴していない方はまず視聴するのがおすすめです。


プリズムステージ優勝を目指すことになってから KiRaRe のアイドルとしての成長は、劇中では詳細に描かれてはいない。元々アイドルになる夢をもっていた6人が同じ目標に向かって努力すれば短期間でもそれなりの技術を身につけられるだろう。舞菜の才能に引っ張られていることも大きい。しかし、だとしてもプリズムステージ東京予選決勝で特別枠に選ばれ全国大会への切符を手にできたのは、ライバルのオルタンシアやステラマリスと実力を比較すれば予定調和を感じる部分も少なからずある。

ところで Re:ステージ!は楽曲が強い。KiRaRe については一貫して伊藤翼が作曲編曲またはプロデュースをしていて、強みである特徴的なストリングスアレンジを取り入れるなど、アイドル作品の楽曲として他の作品と一線を画す世界観を作り上げてきた。まだアニメもゲームもなかった頃、楽曲から入ったファンは多かったと思う。自分もその口だ。アニメのオープニング曲である『Don’t think, スマイル!!』は、KiRaRe のキャストが口を揃えて今までで最強の曲だと豪語して散々上げたハードルを、KiRaRe の楽曲のフレーズを曲中で取り入れる技巧を使いながら軽々と超えてきた。オープニング尺では分からないのでぜひフル尺で聴いてみてほしいが、伊藤翼にしかできないとにかくヤバい芸当だということが分かる。伊藤翼のツイッターアカウントを見れば一発で分かる通り、コンテンツそのものに大きな愛がある。Don’t think, スマイル!! 他いくつかの楽曲の作詞を担当している高瀬愛虹も同様だ。名前を挙げた2人に限らず Re:ステージ!関係者が Re:ステージ!について語るのを見るのが自分は好きだ。

実は Re:ステージ!ドリームデイズ♪の制作過程で、音楽スタッフがシナリオ制作に関わるという業界でもかなり稀なことが起こっていた。結果、コンテンツの柱である楽曲の強みを活かしながら、全12話という短い枠のなかで KiRaRe がプリズムステージ予選東京決勝でライバルと奮闘するのに説得力を持たせた「楽曲から別の新しい楽曲を生み出す展開」が生まれた。スーパーコンピュータでステラマリスとの勝率を計算したときに、楽曲を修正することは変数に組み込んでいなかった、という丁寧な導入付きでだ。これは原作にはない内容で、かつアニメーションだからこそ表現可能な、原作の行間を埋める素晴らしい脚本だ。『Don't think, スマイル!!』の B 面は既存曲の『憧れFuture Sign』のアレンジだったが、まさか劇中で曲がアレンジのレベルを超えてメロディ以外のすべてが変化していくことを示唆していたとは予想だにしなかった。「例のシーン(公式)」も11話12話の後では少し違った角度で見れる……かもしれない。実は自分たちで曲を作るという設定は、その現実性はともかくとして公式に存在しており、それが「課題曲投票戦」だ。プリズムステージ予選大会で用意された課題曲を元に、準決勝に向けて自分たちの歌をつくることになり、2人ずつのペアに分かれて持ち寄った楽曲、という設定の歌をファン投票によって選び、1位になった歌を採用して完成版とする、という常識はずれの企画である。この企画で生まれたのが『君に贈るAngel Yell』だ。『夏の約束』も後に同様の企画で生まれたものである。この企画が元となったかどうか定かではないが、曲を自分たちで作る要素をアニメに取り入れ、『キラメキFuture』から『OvertuRe:』へのフォームチェンジを披露してきたのは称賛したい。メロディこそ同じであるが主題は全然違って聞こえる。監督の方は、アニメを制作することが決まってからまもなくこの構想があったことを明かしている。また同時に、アイドルアニメの制作に対して当初は強い気持ちがなかったものの楽曲からハマりコンテンツそのものにのめり込んだことも明かしていて、それはまさにファンそのもので、この構想が生まれたのに説得力があり、実際アニメが始まる前から Re:ステージ!を知っていたファンも納得するシナリオの完成度の高さだったと思う。アイドルと楽曲は切っても切り離せない関係性を理解して、Re:ステージ!の楽曲の強さを織り交ぜてこのような形でアニメーションに落とし込んだことは本当に素晴らしい。

そんな素晴らしい展開で生まれた新しい楽曲を、ライブステージで見ることができたのは本当に嬉しい。モーションキャプチャーで制作した3D映像からつくられた手書きカットによるライブシーンは、3D映像によるハイクオリティなライブシーンが流行る今だからこそ、胸に強く訴えかけるものがあるのだと思う。正直作画のクオリティに度肝を抜かれた『キラメキFuture』のステージでは、一度は夢を諦め、ステージの直前でまた逃げ出そうとしていた舞菜が、「ほどけたままのキミの靴紐 絆で強く結び直し 走り出そう」と穏やかな笑顔で歌い出し、続く紗由へと目配せする姿にはたまらず涙が溢れた。紗由のアイドルポテンシャルは本物だったし、ステージに立って真剣に歌い踊るかえには夢を見るだけの少女の面影は全く無かったし、調和のとれたダンスを披露する瑞葉は苦手だったリズム感を相当な練習量で克服してきたことが分かるし、自分自身の声で歌う自信に満ち溢れた香澄、そして美少女アイドル長谷川みぃの姿があった。ステージの KiRaRe は間違いなく絶対的に KiRaKiRa していたし、曲が終わってからの刹那の静寂、メンバーの息遣いとしたたる汗。すべてが綺麗だった。やはりアイドルアニメでは、アイドルが輝いているところが見たい。オタクなので直球勝負に弱い。

いくら手書き作画とはいえ、7話と12話のステージでキャラクターの心情の差まで描くのは難しい。そこで12話の『OvertuRe:』では大胆にフルサイズを披露しながら、モノローグでキャラクターの心情を表現している。モノローグで語られていることは、「Re:」への繋がりそのものであると同時に、舞台が6人による「ステージ」なのが胸を震わせる。『OvertuRe:』の意味は「序曲」で、アニメは終わってしまうがまたここが新しいスタートライン、という希望あふれるメッセージも感じさせる。Re:ステージ!の強み、それは挫折を経験した状態から物語が始まるため、「何度でも」「もう一度」再出発できることである。Re:ステージ!というタイトルがそのまま主題になっているからこそ無限の可能性を思わせる魅力がある。「序曲」の終盤、Re:ステージ!始まりの曲である『Startin’ MY Re:STAGE!!』のフレーズへと繋がっていることに気づいたときは鳥肌が立つほど感動した。作曲者によれば狙ったのではなく自然にそうなったとのこと…。最後のエンディングは『367Days』。8話の『宣誓センセーション』といい、既存の楽曲の使い方がなかなかにくい。『367Days』は KiRaRe 6枚目のシングルで、2nd ライブでアニメ化がサプライズで発表された直後に披露された曲でもある。アニメ化が決定してから先行上映会に至るまで、アニメ化の実感が沸かないと不安がっていた KiRaRe のキャストだったが、スタートから4年の年月を経てアニメ化という夢が実際に叶ったことを KiRaRe のキャラクターたちが感謝しているようにも感じた。最終話放映後に KiRaRe 以外のキャスト含めて、歌詞を引用して「今日までありがとう そしてこれからもよろしくね」とツイートしていたのはズルい。夢が一つ叶えば、また次の夢が始まる。「ドリームデイズ」というタイトルに相応しいエンディングだった。3rd ライブは一ヶ月後にまで迫り、トロワアンジュとテトラルキアの新アルバムも発表され、まだまだ勢いは止まらない Re:ステージ!。次の夢も目が離せない。

Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅲ KADODE ~ 宮城公演2日目夜の部に参加した

千秋楽ということで2日目の昼夜のチケットを確保したと思い込んでいたんだけど実は夜公演しかなかった。これは抽選申し込み開始時の自分の判断なのだが、どうせ仙台までいくのなら昼公演のチケットも取るべきだったと後悔した。オタクがチケットを取った後悔と取らなかった後悔の割合について、後者が99%以上だと一般的に言われており、つまるところまたやってしまった…。

開演時間がすこし押してから始まった影ナレは結構長く、内容は東北とか仙台についてだった。自分は特にそういう思い入れはないつもりだったんだけど仙台聖地巡礼するのは今回も含めて3回目だし、相対的には仙台に思い入れがあるほうになりそうだった。

その後大田 (下野) が気合を入れるやつがあり予想外だった。曰くワグナーなら当然満たしている項目のうち最初の2つ、「ツアーTシャツを着ている」「ワグナーブレードを持っている」を満たせてなかった。縛られることを嫌う面倒なオタクなので許してほしい。3つ目の項目、WUG に対する愛はちゃんと持っているつもりだ。

開幕は少女交響曲だった。ななみんは若干涙目のように見えてこの先大丈夫だろうかと心配になった。が、それは杞憂であることがすぐに分かる。田中秀和も信頼を置くCメロのよっぴーソロパート、今回は絶好調を感じた。いつもかやたんはかわいいのでほとんどかやたんを見ているんだけど今日は特に良く見えて、髪を切った姿を初めて目にすることが大きく影響していそうだった。シンプルな白い衣装は僕にとっては目新しくて、それでいてグッと来たので良かった。「スカートの中ざわつく」でスカートを動かす振りがとにかく良かったことだけは記憶にある。

続いて素顔で KISS ME で、近所でウリャオイするのは全然結構なのだが、ウリャのタイミングがズレているのが気になってしまい曲に集中できなかった。オタク、声を出すタイミングもバッチリ覚えてきてくれ。7 senses は最初から最後まで田中秀和なのでもちろん良い。Cメロの歌い出しがななみんとみにゃみで、二人が交差していく動きも含めて好きなポイント。田中秀和っぽいラスサビでコードが変わる部分を今回は吟味できた。かやたんは曲中ずっと笑顔ってわけじゃないんだけど、(主に自分のパートで) にこっとされると好きになってしまう…。

雫の冠の後、次はタイアップパートです、と言われてそれ言う必要ある? と疑問が浮かんだけど、思い返してみると WUG ってそういうところがあった気がしてきた。スキノスキルを聴くとき、だいたいが MV 衣装な気がして、シンプルな白い衣装だったのは新鮮だった。この曲、好きがすぎるのでみんなももっと聴いてほしい。ほとんどかやたんを見てて、詳細はあまり書けないんだけどとにかく良かった。続いて暴君。ずっとインターネットに吐き出したいと思っていたことがあって、ちょうどいい機会なので書く。この曲、不要なコールが多くて、特にサビの警報はナンセンス。警報は基本的に BPM が高い曲には合わないと思っている…というただそれだけ。

仙台公演2日目はあいちゃん回で、overtune に合わせてダンスを披露したりがあった。outlander rhapsody は踊れる良曲。このあたりでまゆしいの踊りが激しすぎることに気づいた。続いて、聴ける機会はないだろうと思い込んでいた minority emotions が披露された。WUG のオタク以外で知っている人は少ないと思うんだけどこの曲はとてもいいので推したい。ファンクラブ限定のイベントのために作られた曲の1つで、その中では一番良いと個人的には思う。ライブで聴くことができて良かった。初めて YouTube で聴いたとき、純粋な感想として歌うまくなったなぁというのがあって、ライブでもその感想が得られた。

ハートライン、イントロで即ハートラインって感じがするのでいいよね (伝わってほしい)。ハートラインのソロバージョンがもしあったとして1人だけ選ぶとしたらみにゃみ。桜色クレッシェンド、初めて聴いた。曲の感想はあまり覚えてないけど、あいちゃんの物理的に前のめりな歌い方が心により訴えかけてくるようで好き。それからあいちゃんをテーマにした映像が流れて、HIGAWARI PRINCESS <PRINCESS Airi ver.> という運びとなった。HIGAWARI PRINCESS は初手急激に広川サウンドを感じられるところが好きで、即踊ることが可能。こういう公演毎に1人フィーチャーするやり方は賢いと思うのであらゆる /アイドル(声優)?グループ/ が取り入れてほしい。

16歳のアガペーという曲があることは WUG の明確な強みだと感じる。いつからか時々発生するようになった、かやたんの「ありがとう」がある回だったので自分もありがとうって感じだ。MC を挟んだ後、個人的には初めて聴くことになった、さようならのパレードが披露された。さすが神前さんって感じで、自分は音楽には詳しくないけど、こう哀しさが含まれた曲調ではありながらパレードらしく終始明るい雰囲気になっているところがすごい。Beyond the Bottom はイントロから作曲者天才だなって毎回思う。今回特にまゆしいとよっぴーが CD 音源越えてて素晴らしかった。

今回 (仙台公演2日目夜公演) はオタクが用意したサプライズ企画というやつがあった。こういうやつが起こりうることは知っていたんだけど、実際に居合わせたのは初めてのことだった。内容は、ステージから虹色に見えるように、座席に該当の色のサイリウムが配置されていて、タチアガレ! 落ちサビのよっぴーが歌い出すところで一斉にサイリウムを発光させる、というものだった。前提として自分は声優現場においてサイリウムやペンライトを一概に肯定していないので、この企画に非常に前向きではなかったが、”空気を読んで” 参加することにした。結果、驚いたよっぴーが (泣いた結果?) 一瞬歌えなくなったので企画としては成功だったと思う。それから TUNAGO があって、アンコールが始まった。といってもこれは予定に組み込まれたいわば建前としてのアンコールだ。

アンコール一曲目は Polaris で、イントロから田中!!で良い。最後の最後、演者が肩を組みながら揺れるやつがある。これまでの経験から、たまにオタクがそれを真似ていることは知っていた。今回は両隣のオタク連番が先制的に肩を組もうという雰囲気を出してきて、その雰囲気に飲まれた結果肩を組んでいた。まあたまにはこういうのも良いんじゃないかと…思う。

ところで当方地下鉄ラビリンスのオタクなのだが、アンコールで地下鉄ラビリンスをやってめっちゃ盛り上がって、やっぱ地下鉄ラビリンスなんだよなあ!? っていう所感。満員電車のところの振りが良いので満員電車によく乗っている人は是非真似てほしい。演者が客席を走り抜けるパフォーマンスがあったが、該当フロアは1Fと3Fで、2Fにいた自分は割と虚無になりかけたが地下鉄ラビリンスだったので助かった。

その後最後のあいさつ。SSA は控えているけど実質解散ライブみたいだった。”FINAL TOUR” として始まったのだから、心意気としては解散ツアーだったのだろうから当然といえば当然か。大きな感謝を伝えようとした結果オタクに対して「生まれてきてくれてありがとう」になるの結構好き。最後あいちゃんが「誰かの心にそっと咲く存在でありたい」というような話をして、急にナナシスの本質を言っていたので驚いた。僕の中では Wake Up, Grils! は実質ナナシスということになり、やはり最高ということにもなった。その後アンコールラストで極上スマイルがかかって、「極上の笑顔を咲かせる」ってコンテキスト付加がより良かった。実際みんなめちゃくちゃ笑顔だったし、オタク一同も笑顔になってた。ありがとうございます。

演者がはけて終わりのムービーが流れきった後、客席灯は点灯してるんだけどオタクが WUG コールを仕出したら、予想していたダブルアンコールが起きた。普通、客席灯の点灯は公演の終了を表すので、これは「本物の」アンコールだった。上で書いたように、普段体験しているアンコールは実は「偽物」だと自分は思っているのでみんなも一度考えてみてほしい。本物のアンコールでは、このままでは終われないよねという感じでステージに戻ってきたとのことだった。ステージ上でもう一曲歌っていいか許可を取ったりどの曲を歌うか決めたりしていた。そして決まったのが昼公演では披露されて夜公演では披露されていない 7 Girls War だった。そういえば今日大きく大きく Changing (Changing) してないなと思って気持ちが盛り上がった。自分の WUG オタクの出自は 7 Girls War みたいなところがある。昔は A メロでメンバーの名前を呼ぶコールなんて少数のオタクがやってるだけだったんですよ…。ほんとのほんとの最後ということもあって、とにかくめちゃくちゃだったし、楽しかったし最高になった。よっぴーの最後の一言とともに優勝して公演が終了した。

Tokyo 7th シスターズ 4th Anniversary Live -FES!! AND YOUR LIGHT- in Makuhari Messe に参加した

できる限り時系列順で書きたいことを書いた。

武道館公演からまだ日が浅い中での 4th Anniversary Live だった。武道館公演がいかにイレギュラーなものだったかが分かる。2次先行でなんとか当選して結果的には両日参加できたが、両日とも抽選倍率は結構高かったようでコンテンツの人気を感じる。会場は幕張メッセイベントホールで、海浜幕張に行くのはもうやめたいって口では毎回言うのだが完全に口だけである。

今回の Anniversary Live は他のそれとは性質が違うということは、事前に読んだ茂木監督のインタビューから想像できていた。高速に英文が繰り出されるオープニング映像はナナシスのライブで特徴的といえるが、今回は文字列すら無い映像が流れた。この時点で「いつもの」ナナシスライブではないことをほとんど理解した。

今回は 2 days で出演者が変わり、セブンスシスターズは初日だけだった。セブンスシスターズが出演する過去のライブでは、オープニングの直後セブンスの強烈な音楽に繋がることが定番だったが、オープニングをその前提で作ってしまうとセブンスがいない2日目に困るためそれは無いと踏んでいたが正解だった。ただ1曲目が MELODY IN THE POCKET というのは正直心の準備ができていなかった。この曲は明らかに武道館公演のオープニングがもとになっていて (どちらが先かは分からないけど)、音程の振れ幅は大きくないがメロディーから力強さを感じられて心に響く曲だと思う。作曲もできる SATSUKI-UPDATE はやはり天才だった。ジャケットの各メンバーの自信に溢れた顔を見ているだけで目が熱くなる。その後シームレスに STAY☆GOLD が続いたのも一瞬理解が追いつかなかった。やっとまともに振りを眺められるようになってきて、「誰かの足でじゃないから」の部分の振りが本当に可愛くて好きってことが分かった。2曲が終わった段階で、すでに武道館のメモリアルライブとは対照的なセットリストだといえたのではないだろうか。正直感動が始まる前に去ったようにこの2曲が終わってしまい、自分の中で昇華できなかったというもったいなさが残ってしまった。それはそれとして、スリーセブンの衣装は今までで一番良かったんじゃないか。オタクなので直球に弱い。

それから1日目では Cocoro Magical があり、2日目では Snow in “I love you” に変わっていた。自分もスノーインの大ファンの1人なのだが、3rd ライブで一度見せられていた、Cocoro Magical の代わりにスノーインが来る可能性を全く考慮できていなかった。ので、生バンドによるイントロだけで即死してしまった。秋でももちろん聞きたい Snow in “I love you”。

今回のライブではトロッコがあり、全体を通してトロッコがかなり使われていた。客からすれば演者が近くに来てくれて嬉しいのだろうが、自分の頭の中では、トロッコを使うことで通しで振りをする必要がなくなり、全体練習の時間が取りにくくなってきたことへの対策になっているなというようなことを考えてしまっていた。そのため、振りを見たいオタクとしてはやや複雑であった (トロッコから遠い座席だったのもあった)。また、ユニットとユニットの交代では、”Next Artist” の文字がディスプレイに映され次の演者の登場まで時間を稼ぐ「フェス」によくあるやつがあった。今回のライブのタイトルに入っていた “Fes” はまさにそのフェスのことだった。各ユニットで MC という MC がほとんど無かったのはナナシスライブではいつものことだけど、ただ2日目でサンボンリボンの MC が時間切れになったのはかなり惜しかった。

秋にも聞きたいウィッチの SAKURA。ステージで披露するのは星屑☆シーカーのほうだと思っていた。しかしよく考えてみれば衣装は完全に SAKURA 寄りだった。衣装は明らかに満点だった。星屑☆シーカーを期待してたのは振りを注視したかったからで、特に「つまるとこ愛かもね」のところ。しかし SAKURA はいつ聴いても最高で、自分の中では芸術枠になっている。振りコピしている場合ではなくて、指先まで使った全身による表現を注意して確認すべきなのだ。

4U、相変わらず自由で、あのパフォーマンスの上に面白いというのは実際かなり飛び抜けてる。自分は Hello… my friend のオタクなので2日目のワンチャンに賭けていたのだが報われることはなかった。そういえば2日間を通して青空 Emotion が選ばれなかったのはなんでなんだろう。吉岡茉祐さんが遠慮した結果なのかとも思うが、タイトルが 777☆SISTERS と相性がいいので個人的には選ばれてほしかった。

武道館では披露されなかった H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!! が1日目だけとはいえあったのはかなり嬉しかったし、落ちサビをソロで歌う篠田みなみさんが清々しく晴れた笑顔だったのを見て、このフェスをただただ楽しんでほしいということがよく伝わってきて一番感動した。2日目は代わりに僕らは青空になるになっていて、青空→フンバレの流れはもはや自然過ぎて、ライブ中では2曲揃って1曲のように感じられて一瞬だった。フンバレで最後にメインステージに戻ってバトンを繋げる振りでは、2日目に欠席だった大西沙織さんの分の「溜め」があったように見えて感動した。中島唯さんは相変わらずめっちゃ踏ん張ってた。1番2番のサビ、トロッコでバトンを繋げていたときは多少のぐだりが見えて逆にまた良かった。

自分の中でナナシスライブといえば、前半でわくわくして中盤で盛り上がり後半でエモくなって死ぬという感じなのだが、今回の構成は特別エモを高めていくものではなかったと思う。最後の曲だったスタートラインを歌う前に、「小学生の頃に行ったお祭りのような、そんなライブであったら嬉しい」という言葉があった通り、感動より純粋な楽しさを追求した結果なのだと解釈した。実際楽しかった。最後の曲がスタートラインというのはメッセージ性がある。でも Le☆S☆Ca の MC といいああいうのは本当に心臓に良くない。

全体を通して、楽しい「フェス」だったという感想。次のライブが発表されなかったのは不安ではあるが、メインストーリーが展開されていくとのことなのできっと次はあるだろう…。まだまだナナシスのパフォーマンスとその成長を見ていたい。ところで、オ・モ・イ アプローチは今回も確認失敗した。3rd ライブの日曜昼公演を逃した怠慢の罪は大きい…。スリーセブンの中のユニットはライブ映えする選曲をしがちなので、そろそろオ・モ・イ アプローチとか PRISM♪RISM とかたいくつりぼんとか聴きたいですね。

JOS 10週目

社会にでるまでに一通り終わらなかった。あとは Lab 6 を残すだけ…

3/28

  • Lab 4 Part C
    • exercise 12,13,14
      • CPUS=2 にすると bad environment で sys_page_map が死ぬ…

3/29

  • Lab 4
    • exercise 14
      • kern/sched.c: uncomment after exercise 13 !!!!
    • exercise 15
      • やるだけ
  • xv6 book chapter 6 File System 読む
    • ファイルシステムはデータの共有、永続化のためのもの
    • must support crash recovery
    • must maintain invariants and an in-memory cache

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  • Lab 5
    • JOS について読む
      • metadata を store する super block が 1つ
      • file struct は direct blocks と indirect blocks (ポインタのポインタ)
      • real file system は double-, triple-indirect blocks をサポートする
      • File System も environment (process) として動いていて RPC でアクセスする
    • exercise 5
      • fs.img をぶっ壊したが make clean を忘れて通らずにハマる
    • exercise 6, 7, 8
    • exercise 8
      • パッとよんで PTE_SHARE がわからん

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  • Lab 5
    • exercise 9
      • pgdir_walk の perm をバグらせていたっぽい…
    • exercise 10
      • やるだけ

高専から東工大に編入して同院に進学して修了した

高専を卒業後に東工大に編入して、同大学院に進学し、最近修了できたのでまとめる。

学部入試〜単位認定

情報工学科に編入した。編入動機や、単位変換のつらさなどは次のエントリに書いた。 itkq.hatenablog.com

大学院入試

東工大の大学院入試には、「A日程」と「B日程」の2つ (非正式名称だが学生教員ともにこれが最も通じる) がある。 A日程とはいわゆる内部進学みたいなもので、成績が良い人から順に研究室のポストを埋めていく形である。A日程試験に筆記はなく面接のみである。 B日程とはいわゆる普通の入試である。筆記試験でボーダーを超えれば面接試験へと進める。

東工大大学院の入試を申し込むと、あなたはA日程またはB日程ですと書かれた書類とともに受験票が郵送で届く。 A日程は、成績が良い順に内部生に与えられると言われているが、ここ数年では他大学にも与えられることもあるようだ。 「成績」が何を指すかは不明瞭である。私はつまるところ専門科目の点数の平均点だと聞いていた。出願時に TOEIC または TOEFL のスコアシートの提出が必須であるが、これらの英語の成績は「成績」にほとんど影響しないという見解が学生間でなされている。

情報工学科から通常進学する先は、「情報理工学院 情報工学系」または「工学院 情報通信系」の研究室である。私の受験した2016年度は、教育改革により大学院が再編成され、「専攻」が廃止され代わりに「系」となった。過渡期であったために、志願先は複数の系 (最大3つまで) のうちの研究室 (最大5つまで) を選択することができた (なお、2018年度現在は複数志願することはできない)。私は、

  1. 情報工学
  2. 情報通信系
  3. 物理情報系 (確かそんなような名前だった)

の順で研究室を選択し出願した。

私の知る限り情報系のA日程の面接試験は形骸化しており、その実態は、成績順に希望研究室を選択する椅子取りゲームである1。 つまり受験票に書いた研究室には何も意味がなく、自分が呼ばれた時点で残っている研究室のポストから1つを選ぶのである。自分が希望した研究室が残っていなくても、他に残っている研究室に納得すればその研究室に内定する。このような受験システムにより、学部と院で所属研究室が異なる内部生が比較的多く発生する。「学部の研究室を継続したい」という希望は全く考慮されない。

私は学部で受けた講義の成績がそこそこ良かったので、A日程の権利を得られると予想していた。そして予想通りA日程の通知が届いた。しかし編入生の場合、単位認定科目は60点として記録されるため、自分が体感する自身の成績と、システム上の「成績」は異なる。これについては次のエントリに書いた。

itkq.hatenablog.com

私が受験室に呼ばれた頃には、受験票に書いた研究室はもちろん、その他ほとんどの研究室のポストがなくなっており、A日程の受験を破棄することにした。A日程で研究室のポストがすべて埋まるわけではないため、B日程での内定の可能性に賭けることにした。

B日程は、まず筆記試験を受験し、その合計点 (+英語スコアシートの点数) が「成績」となる。その「成績」でA日程と同様な面接試験が行われる。私は普通に勉強して臨んだが、頭の悪さがでてしまい出来が良くなかった。私が受験室に呼ばれた頃には第一希望の情報工学系の研究室はほぼ完売だったため、最終的に情報通信系情報通信コースの研究室を選択した。

大学院での授業

学部は編入したとはいえ、大学院に入学してしまえば周りと同じ大学院生になる。そのため授業による単位取得に苦しむことはなかった。

2016年度入学の情報通信コースの修了最低単位数は30である。そのうち8単位は指導教員が評価する研究の単位なので、実質的には授業を受けて22単位を取得すればいいことになる。教育改革により、2016年度からクォーター制となったことを考慮すると、修士1年目で必要単位を取り切るためには、22/4 = 5.5 単位/クォーター が必要で、およそ週に8時間が必要である。この数字はそれほど大きくなく、授業を受けながら週2ほどでバイトを入れて研究を進めるような生活をしていた。

学部と比較すると、試験ではなく提出物で評価する授業が増えたのと、教育改革により一部の講義は英語のみになった (日本人教員も英語を喋らなくてはならない) ぐらいの変化を感じたが、特に支障はなかった。

大学院での研究

大学院卒業すなわち修士修了に必要な研究成果のボーダーは不明瞭である。修論を提出した後、系の教員らによる修了判定会議というものがある。この会議で、修了レベルの研究ではないと判断されると、再提出が要求される。同年度中に卒業するためには、再提出の期限は1ヶ月ほどしかなく、修論の内容ではなくそもそもの研究が不出来だと修了はほぼ不可能である。

各研究室の研究をみていると、その成果レベルはまちまちである。国内の大会で1度発表しただけという人もいれば、何度も国際会議で発表しているという人もいる。研究に求められるレベルは、もちろん学生個人の力量にもよるが、研究室の指導教員が最も左右すると思う。

私の指導教員は、修士1年のうちに研究をほぼ終わらせるというスタンスのもとに指導をしていた。実際私は1年目の秋に国際会議に投稿して、冬には国内で何度か発表をした後に研究の進捗は打ち止めとなった。2年目は国際会議の発表があったり、国内論文誌に研究成果をまとめる活動だけで終わった。

大学院での修了

大学院の修了には、上述したように単位取得・修論提出・修論発表の3つが必須となる。修論については、修了判定会議の後に指導教員が結果を教えてくれる (おそらく。少なくとも私はそうだった)。単位取得については、修了要件を見ながら単位を取るしか方法がなく、自分が取得した単位が修了要件を満たせているかは判定不能である。取得単位を確認できる Web システムでも判定確認はできない。一体どうやって実際に修了判定しているんだ…という気持ちになる。修了要件が満たせていない人には教務から別途連絡が来るらしい [要出典] が、時既に遅しなので留年ということになるので、本当に注意深く修了要件を眺める必要がある。

完走した感想

学部2年間はわりとあっという間で、大学院2年間もあっという間だった。高専5年間が長すぎたのだろう…


  1. 他大学からの受験の場合、面接では志望動機や成績を質問されるようだ。内部生の成績はどのようなレベルの授業に対してどれぐらいの成績なのかという対応がとれる一方で、他大学の授業のレベルは分からないからである。

JOS 8, 9週目

3/11

  • Homework 8 hw08: finish · itkq/jos@8224e02 · GitHub

    • 結構悩んだが結局はヒントをよく読む
      • pushal, popal: register の save と restore
      • current_stack->sp = esp の手順
    • stack を thread のものに切り替えることをする
      • 1回目の thread_switch() が呼ばれる直前 f:id:itkq:20180312024749p:plain
      • 1回目の thread_switch()ret する直前
        • スタックポインタの切り替え
        • コンテキスト (registers) の入れ替え f:id:itkq:20180312024753p:plain
      • 2回目の thread_switch() が呼ばれる直前 f:id:itkq:20180312024756p:plain
      • 2回目の thread_switch()ret する直前
        • 同様 f:id:itkq:20180312025903p:plain
  • homework 9

    • condition variable がなにを指すのかよくわからなくてハマった
    • 要するに pthread_cond_wait() が入っている if もしくは while のブロックの条件のことで、それが真になるまでそのスレッドは待つ

3/12

  • Lab 4
    • exercise 1 ~ exercise 5
      • それほどはむずかしくない

3/13-15

  • Lab4
    • exercise 6 で2日溶かした
      • iteration が上手くいかない、各 CPU が同じ environment を掴んでしまっている?
      • lib/libmain.c で thisenv = envs; という先頭しか掴まないようになっていてビビる、直す
      • これは Lab 3 の領域なので Lab 3 にて make grade すると user/hello.c で失敗
      • sys_getenvid() システムコールがよくわからない値を返していた
      • カーネル空間では動いてるっぽいのでなんだとおもったら kern/syscall.csyscall() の dispatcher に SYS_getenvid の対応を書いてなかった!!!!!!!!!!!!!!!
      • これも直したら通った
    • exercise 7
      • child environment の syscall の引数がおかしい
        • 謎だけど tf をコピーするときに eax, esi にゴミが残っていて死んでたのでクリアした (あってるかは不明)
      • parent が free になったあと halt してる
        • exercise 6 の漏れだった

3/16

  • Lab 4 exercise 8
    • やるだけ

3/17

  • Lab 4 exercise 9
  • esp に eip を置いておくと、handler 内での trap という再帰的な動きにも対応できる。結構悩んだ

3/18

  • exercise 10, 11
    • ページをコピーした dumbfork() とは違って fork() では ページのマッピング をコピーする
    • sys_exofork がよくわかってなかった。eax を 0 にすることで戻り値を 0 にしていた

3/19

  • exercise 12
    • どこかでバグらせていて lib/fork 中で user page fault が起きる、原因がぜんぜんわからん…

3/21-3/24

  • 突然発熱して体調を崩して死んでた

3月13日

6時頃寝た。電話で13時頃起きた。ご飯を食べてから眠かったのでまた寝た。18時頃起きた。

Netflix でアナイアレイションという映画を見た。面白くはなくて、CG の出来の悪さが目立っていた。こういう映画って誰が好きなのかさっぱり分からない。

あと3週間後には毎日9時に出勤する毎日なはずなのだが、ビジョンが全くない。生活時間がここまで破綻しているのは人生で最高点なのではないか。

最近太陽を見ていない。太陽の光でホルモンがコントロールされるというのは進化の過程で得たのだろうが、現代ではもう必要ないし、生活時間だけで不健康になっていくのはやめてほしい。早く肉体を捨てたい。